「GUSH」2月号に「最終電車」キャストインタューが掲載されました!

山下誠一郎さん、高塚智人さんのインタヴュー全文はこちらになります!

 

『最終電車』  原作:式夏緒

キャストインタビュー(2018年11月28日収録)

御木 豊…高塚智人 
夏目 澄…山下誠一郎

―ストーリーとキャラクターのご感想をお願いします。

山下 ほんとに純度が高いピュアな作品で、まず漫画を読ませていただいたんですけどとても読みやすくて、自分とやっている仕事は違えど通ずる部分や、ちょっとこう臆病になってしまうところとか、自分と近いところがあって楽しくやらせていただきました。   キャラクターもどんどんヒロイン度が増してかわいくなっていくので、自分の中のかわいいを絞りだして頑張って演じさせていただきました。

高塚 そうですね、個人的に純粋で好きなストーリーで、キャラクターの描写だったり、
   描かれ方だったり絵だったり楽しく読ませていただいて…
   で、僕の演じた御木くんもすごい、なんていうんですかね、優しいというか、
     「あ~この…良い奴だな」って思うところがたくさんあって演じていてとても楽しかったです。

―今回演じられたキャラクターの魅力や共感できる部分があれば教えてください。

山下 夏目に関しては、やっぱりおおらかさというか、思いやりが深いが故に考えすぎてちょっとこう、一歩進めない部分であったり、グイグイ来る人に対して「あ…う…う……」ってなってしまうようなところもあるんですけど、それが可愛さというか個性なのかなと思いました。自分はあんなに可愛い風にはならないんですけど、同じように「あ゛…う゛…う゛……」ってなるので(笑)。そういう意味では共感が深くて、それをどう可愛いらしくお届けできるかなということを考えたので、自分の経験をもとに魅力的に出来ていたらいいなと思いました。

高塚 僕はそうですね、御木の魅力は人好きというか、コミュニケーション能力が高くしかも優しくて、
   グイグイ来るんですけど、人に悪い印象を与えないというか、優しさ故のグイグイだったり自分の好きな気持ちが強   かったりのグイグイなので、嫌な感じがしない、良いキャラクターだなって思いました。
   僕も結構人との関わりが好きな人間なので、そういったちょっと人に構いすぎちゃうみたいな部分がすごい共感出来   ました。

―印象に残ったシーンを教えてください。

山下 そうですね…中盤の映画館で涙を流すシーンが結構印象に残りました。映画を観た時って人間性が垣間見えると思うんですけど、そこで彼の素直さ純真さや、内に秘めてる葛藤とか辛さもあるんだなと。御木くんじゃないけどハッとしたというか、「あっここで夏目は泣けるんだ、泣くんだ」って分かったので自分の中の夏目像が一気に深まり広がった気がして、彼の人生を一歩垣間見た感じがしました。他には御木くんのあの「付き合ってるのは俺です」とか好きなんですけど(笑)
高塚 アハハハ(笑)
山下 あの、森田とのやりとり好きなんです。
高塚 分かります。めっちゃ分かります。
山下 あの…やめろよ!みたいな。あれがすごい好きで。
高塚 アハハハ(笑)
山下 逆にずかずか来る森田がいいですよね。
高塚 そうなんですよね。あそこで森田がずかずか来てくれるからこそ良い、おいしいシーンになるというか成り立つというか。
山下 夏目的には嫉妬していいかなっていう感じがありましたね(笑)
高塚 そうですね、僕の印象に残っている好きなシーンは同僚のみんなが絡んでくるシーンで、
   居酒屋での会話でどぎまぎしてる部分とか、好きだからこそここ気になっちゃうとか、
   それが見抜かれて、えっ…てなっちゃって焦ってるところとかが御木くんの可愛さみたいな部分が出たシーンじゃな   いかなって思って。その後、電車であの女の子と二人になっちゃったときに「結構お似合いじゃない?」って言われ   て、なんでしょう、ジェラシーじゃないですけど…あの時の表情がすごい僕は好きで、あのシーンがまるっと御木くんの魅力、可愛いな~と思う部分がすごい詰まってるな~と思いました。

―タイトルが『最終電車』ですが、お二人は終電を逃してしまったことはありますか?

山下 終電逃したことあります。
高塚 僕もあります。
山下 サラリーマンとして働いてる僕の地元の友人がこっちに来て、お互い忙しいので久しぶりに会った時についつい話が弾んでしまい、そういう時は大体逃してしまいますね。  本当にたまに会ってお互いの仕事の話とかすごいするので…1年に1回かな、そういう意味では。だから最近ではなくて、そういう時に終電を逃しますね。楽しすぎて逃します。  「あ~終電もうすぎちゃったけど…」とか……「あ!終電すぎちゃってる!ごめんなさい!(笑)」
高塚 (笑)
山下 もういっか!みたいになって(笑)
高塚 なるほどなるほど。
山下 そういうのはありますね。
高塚 いい方ですね(笑)
山下 いい方です(笑)駆け込んで「あー!!すみませーん!!!」っていうのはあんまりないかも(笑)
高塚 「逃しちゃったー!!」ってやつじゃない(笑)
   …そうですね、僕はほとんど終電までには絶対帰るようにしてて(笑)
   一回だけ記憶に新しいのだと、終電逃して歩いて家まで帰ったことがあって。
山下 うわ、大変でしたね。
高塚 それもほんとに家まで2時間ぐらい、歩けば帰れるって書いてあって。
   僕歩くの好きなんで、なんか自分のその時の気持ちがすごい、2時間歩いてなんか気分転換でもしようって思って
   そういう意味で意図的に終電を逃したんですけど。
山下 あ~、あえて?
高塚 あえて。帰り道もすごい一人で歩いてたのめっちゃ楽しくて。
山下 いいですよね。そういうのたまに。
高塚 はい。なんかそんなに、「乗り遅れちゃった~」みたいな悪いイメージはないですね。最終電車とかに。
山下 うん。ほんと…二人ともポジティブ
高塚 ポジティブ終電逃し(笑)
山下 みなさんもぜひ、歩いて帰ってみてください(笑)
高塚 (笑)


―作中では夏目くんは犬派、御木くんはネコ派でしたが、お二人は犬派?ネコ派?

山下 じゃあ、せーので。
高塚 これ録音するのに(笑)
山下 せーのでいきますよ!
山下・高塚 せーの…
山下 犬
高塚 ネコ!
山下・高塚 (笑)
山下 理由をじゃあ…ごめんなさい、あの僕はネコ好きなんですが、触るとちょっとこうムズムズするんです。
高塚 あっ…アレルギー的な…可哀想なやつですね~
山下 そうなんです…でも近所に野良猫がいて…
高塚 あ!じゃあもう好きなのに~近づけないっていう…一番苦しいやつだ…
山下 そう…帰り道にいて背中を床でこうやって掻いてる…
高塚 うんうん…
山下 はあああああ(´▽`*)!ってなって…でも触れないっていう…
高塚 ワンちゃんは大丈夫なんですか?
山下 ワンちゃんはたぶん大丈夫です!
高塚 へぇ~!
山下 犬とネコ両方飼っている人の家に行っても、やっぱマスクしても厳しいんですよね~
高塚 両方飼ってるお家だと…
山下 まあそのアレルギーのこともあってネコよりも犬!って思ってたんですけど、   やっぱネコもかわいいな、なんかこう逆にツンとして自由にいるからかっこいいというか、憧れるなと…
高塚 生き様に(笑)
山下 生き様に憧れるみたいな感じで(笑)
高塚 僕も動物ほんと大好きなんで…ワンちゃんもネコちゃんも。
山下 おっしゃってましたね~
高塚 そうなんですよ。大好きなんですけ。自分でもネコちゃん飼ってて。
山下 うんうん
高塚 で、結構その…いとこだったり、おばあちゃんが飼ってるのも全部ネコちゃんだったので。
山下 なるほど。
高塚 身近にいるのがすごいネコちゃんばっかりだったから、自然とネコ派になったのかなって感じですかね~
   ワンちゃんを飼ったことがほんとにないので…でも、ペットショップ行くたびにもう心揺さぶられますね。
   「みんな…!みんな持って帰りたい…!」って。
山下 何猫が好きなんですか?あります?そういうの。
高塚 あっ何猫!ま、でもマンチカンは最近…
山下 マンチカン。
高塚 流行りというか、あの…短足のネコちゃんです!
山下 あ~!はいはいはい!
高塚 マンチカンっていう、す~ごい「どこのペットショップ行っても3匹はいる!」っていう感じの人気種なんですけど   ねぇ。
山下 そうなんですね~
高塚 ワンちゃんでなんかあります?犬種。
山下 そうですね…結構子どもの頃吠える犬苦手だったんですけど…
高塚 あ~まぁたしかに…
山下 あの~なんだろ………コーギーとかすごい好きです…!
高塚 あ~!コーギーわかる~!!!!
山下 短足好きなんです…
高塚 短足好きなら絶対マンチカンもヤバいですよ!
山下 ね!モコモコしてる…
高塚 あの走ってる時とかのうしろ姿がもうたまらんです…!(笑)
山下 子犬とか見ると、綺麗なファルセットが出るんですよ。
高塚 アハハハ!(爆笑)
山下 僕、テレビ見て「アーーーッ!」とか言っちゃう(笑)
高塚 アハハハ!(爆笑)
山下 (今の)綺麗じゃなかったですけど(笑)
   それくらいやっぱりとろけちゃいますね~。癒し。
高塚 わかります。ほんとに癒し。
山下 ね、いつか家族にできたらいいな…なんて思っております。
高塚 いいですね~。

―御木くんも夏目くんも仕事に追われる忙しい日々を過ごしていますが、
 お二人が疲れた時に癒されるのはどんな瞬間ですか?
高塚 なんかあります?そういう時間。
山下 う~ん、いやでも夏目くんのように風呂入ってるとき「はあ˝~~~」って、もう最高ですよね。なんか。
   あ!あー!でも、そういう意味ではサウナ!好き。
高塚 サウナ!?
山下 はい。
高塚 ほお…珍しい…
山下 銭湯とかたまに行くんですけど、サウナがあったりすると絶対入るっていうのがあるかも。もう…なんだろ、自分との勝負みたいな。でもあれ気持ちいいんですよ。「あ~今までの感じたもの、毒素が~…」
高塚 洗い流してというか?(笑)
山下 「ネガティブが消えていく~」っていう感じです。
高塚 アハハハ!(笑) 溜め込んで(笑)
山下 なんかこう、素っ裸で、全て自分を浄化する感じが好きで、結構やっぱ要所要所でサウナ行きますね僕は。
高塚 へぇ~!
山下 だからお風呂系か!やっぱり。好きですね~。
高塚 たしかに…特に冬の時期なんて最高ですもんね~ほんと。
山下 最高ですね!あります?なんかこう…
高塚 僕は~もうもっぱら友だちとゲームをしてる時ですね!
山下 ん!いいですね~!ゲーム!
高塚 はい(笑)深夜次の日休みとかもうほんと朝方まで!
山下 最高じゃないですかそれ!
高塚 ゲームしてるんですけど、その時間にみんなでワイワイ話しながら~
山下 あ、オンライン?的な?
高塚 オンラインです。一人だと全然出来ないんで。
山下 なるほど。
高塚 で、そん時に食べるラーメンが最高です!!(笑)
山下 (笑) 深夜のゲームとラーメン…最高ですね。
高塚 そうっすね~あの時は色々癒されますね~
山下 ね!ご褒美ですよね。
高塚 ご褒美ですまさに!
山下 食と健康と…最高ですね。

―「幸せすぎてバチが当たるかも」という御木くんのセリフがありますが、
 お二人はこれまでにそう感じた出来事や瞬間はありましたか?

山下 え~!バチ~!?
高塚 バチかぁ…
山下 逆にそっか、幸せすぎる瞬間があったってことか。
高塚 もう幸せすぎて、えぇ!?いいの!?みたいな…
山下 幸せ…変な話ですけど、幸せな時って、バチが当たってもバチって感じないんだよなあ…って思って。
高塚 アハハハ(笑)乗り越えられちゃうみたいな?
山下 乗り越えられちゃう。
高塚 なるほど。
山下 逆にどうなんだろう…いい経験だなあみたいに感じちゃうから、幸せすぎる~ってなんか別に不幸体質でもないんですけど、幸せすぎてバチが当たっちゃうなあっていうのは…うーん、ないことはないけど気付かないんだよなあと思う…幸せすぎたこと…
高塚 幸せのベールの方が強くなってるって感じですかね。
山下 うん…あ、でもやっぱこの仕事やれるようになったときは幸せだなあって思った。   バチじゃないですけど、俺でいいのか!?みたいな、なんか嬉しいなあ!みたいな、やっぱりこう、今いる、たとえば事務所にしても、ほんとにたくさんの人がオーディションを受けた中で、ほんとに俺でいいんですか!?とか、大丈夫かなあ?みたいな、そういうのはあるかもしれないですね。
高塚 なるほど…
山下 それぐらい…。もっと、幸せ、掴みたい。
高塚 アハハハ!(笑)
山下 バチが当たるかも(笑)
高塚 確かに仕事としてはそうですよね、オーディションとか。
山下 そうですね。日常とかでもなんか…
高塚 まぁ、まさにさっきのと繋がっちゃうんですけど。
山下 ゲームラーメン?
高塚 癒しと、その時に感じる至福がまさに一緒で…
山下 はい。
高塚 なんかこうやっぱみんな追われてるじゃないですか仕事に。
山下 そうですね、大変だから
高塚 そんな中こう、ゲーム時間気にしないでやってるときに、「え!?こんなことしてていいのかな…」みたいな、幸せすぎる…大丈夫かなみたいな。心配になるくらいの至福感みたいなのはあるのかなっていう感じはしますね~。
山下 なるほど…これからもバチが当たるくらい幸せになりたいですね~。
高塚 なりたいですよ。
山下 がんばります。
高塚 でも、でもなるべくバチは当たらないように生きていきたいです。
山下 (笑)

―ファンの皆様へメッセージをお願いいたします!

夏目役の山下です。
このコミックスの帯に「人たらしリーマン×うぶリーマン」と書いてあるんですけれども、
ほんとにサラリーマンのあるあるもあり、ロマンスもあり、サラリーマン同士の忙しい中っていう制約の中で、二人がどう頑張るのかっていうのがすごく丁寧に楽しく描かれている作品だと思います。共感できる部分も多く、もしかしたら同じような経験、似たような経験、感情、感覚を持った方も少なからず皆様の中にいらっしゃるのではないかと思います。自分も、全てではありませんが夏目のような経験、感情を自分で考えて出す作業、収録するのがすごく楽しかったので、ぜひまた今後この二人がどうなっていくのかっていうことを見れたらいいなと思っております。あの…「始発電車」と僕は命名したのですが(笑) 2巻以降もし…ね、2巻以降もぜひあれば演じていきたいですし、さらに成長した二人を、障害を乗り越えて成長した二人を見られたらなと思いますので、是非、何度も見て癒しを、元気をもらっていただければ幸いです。ありがとうございます。

御木役の高塚です。
そうですね、僕はこの作品を読ませていただいて、細かい心の描写がすごいリアルで共感できる部分が沢山あり、第三者としてすごいドキドキしたので、きっと皆さんも楽しめるんじゃないかなと思います。
原作を読んで思った細かい心の描写を注意して演じましたので、ドラマCDを聞いてそのあたりを感じていただけたら嬉しいなと思っております。
魅力的なキャラクターも沢山いるので、夏目くんサイドで見てみたり、御木くんサイド見てみたりっていう楽しみ方もできると思うので是非、何度も何度も聴いて読んで楽しんでいただければと思います。